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  •  ぶらんこをこぐのが誰よりも上手だった小さなおとうと。今はもういないおとうとが、4歳の時からおはなしをいくつもいくつも書いてきたノートを開きながら、高校生の「私」はあの頃を思い出す。天才と呼ばれ、声を失い、庭の大きなぶらんこで夜通しどうぶつたちの言葉に耳をすませて、必死にこっち側にしがみつこうとしていたおとうとのことを。 どんな話だったか書こうとするのはむずかしい。理不尽で不幸な出来事だとか家族の... 続きを読む
  •  山間の村のプラネタリウムで拾われたふたごの赤ん坊は、泣き出したその時にドーム上に輝いていた彗星の名をとってテンペルとタットルと名付けられた。三方をパルプ工場に、北側を禁猟区の山に囲まれたその村で、解説員の泣き男を父とし、日に六回ずつ日の出と日没、季節ごとに移り変わる夜空を見て一緒に育ったふたごは、やがて訪れた手品師の一行をきっかけにそれぞれ別々の空の下で生きていくことになるー 初いしいしんじ。主... 続きを読む

banri

新刊・話題作は追わず読みたい本を読みたいように読んでいます。
濫読に非ず。傾向は偏り気味。
TBの際は一言コメント推奨v