読書の欠片ネタバレあり
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つくも神  [Edit]
2005-10-27 Thu
 表紙のかえるがかわいかったので…(またか<殴)。中学生になってからめっきり生活が荒れた兄がいるほのかの家はここ1年ばかり団らんもないし、老朽化したマンション内ではしょっちゅう修繕問題がのしかかってきて母親も気苦労が絶えない。ほのか自身も学校で仲が良かったグループの空気が微妙に変わってきてたりして、あちらこちらで人間関係がぎくしゃく…そんな世知辛い現代を舞台に、「つくも」たちの存在が違和感なく融合しておりました^^

 おしゃべりで医者きどりのネツケは愛嬌があってかわいいし、フロシキは妙に渋くてカッコいいし(笑)、無口なウスもすごい存在感…ただ歳を経ただけでなく、自分を使ってくれた人間への愛情が根底にある彼らは、自分たちの居場所を守るついでに昔馴染みの人間たちに愛の喝を入れていってくれるのだ。急いで変わりたがる人間たちに、そんなに急いでどこ行くのと。古いものだって捨てたもんじゃないでしょと。憑き物が落ちたようにギスギスしてた大人たちに穏やかさが戻ってきたのが、見えないながらも「つくも」効果なのよねー。

 常に新しいものを求めるのは疲れるし、ふっと力を抜いてみれば逆に新鮮な景色が見えるかもしれない。それまで知ってるようで知らなかった友達のことももっとよくわかるようになるしね。昔の気持ちを思い出せば見えてくるものもあるでしょう。「つくも」たちと触れ合った時間は決して長くはなかったけど、むしろその境界があるからこそちょっと淋しくもほんのりあったかい気持ちを残してってくれたような気がします。

 自分的キーポイント兄妹ですかね~「合い言葉は?」「そんなもん、いつできたんだよ」がツボにはまりました(笑)。随分口をきくこともなくなってた兄貴だけど、妹が怖がってるとなったらやっぱり気になるわけですよ、ふふ。ペンダント作ってやったりねー。いやーこの兄貴がなかなかよいキャラでした。この年頃の男の子らしく、ぐんと大人びてきててでもかわいいところもあって。「つくも」に対しても幼なじみに対しても、言葉は少ないけどどう思ってるのかちゃんと分かる。うん、この言葉数少ないとこがポイント高いのよねv

つくも神 伊藤遊(ポプラ社)
novel | 伊藤遊
CM:0 | TB:0 |
| 日々是好日 |
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