読書の欠片ネタバレあり
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DEATH NOTE 全12+1巻  [Edit]
2006-11-08 Wed
 原作はこれまで読んだことなかったんですが、この間地上波でやった前編を観まして。もーLに尽きますねこれは。最初はわー漫画にそっくりー・笑 と外見から入ったキャラ作りかと思ってたんですが、いやいやすばらしい存在感に演技力。あんな色モノな外見なのに真っ当な人間性を感じる品位。正直設定はそんなに好きじゃないし、ゲーム感覚なら尚テンション低くなるところだけど、Lからは単なるゲーム以上のものを感じたのでした。実際ライトより天才に見えるのもすごいぞ。

 藤原くんは好きだけど、ライトは特に…。最初、法が万能でないことにショックみたいなとこがあったと思うけどその時点でちょっと世間知らず…つか段々、一体何がしたいんだ?と思えてきたので、ホントーに原作もこんなんなの?と逆に原作が気になったってのはある。あとリュークの動きがあやつり人形みたいなのが最初気が散る~と思ってましたが慣れました。

 そんなわけで原作よりむしろ先に後編のLが見たいぞな気持ちだったんですが、週末実家に帰った時に妹と映画ドラマ話してたら意見が合致し、私はデスノ妹はのだめ(すでにデスノは買った後だった)を大人買いしに本屋へ向かったのでした。そしたら最初の本屋できれいにその二つだけ平台がガラガラでやんの。ぽつんと何巻かだけ残ってるのがまた意地に火をつけ次の本屋へ。仲良く特集コーナーに並んでたのをふたりして積み上げてレジに並んだんでした…(恥ず)

 前置き長くなりましたが三晩かけて原作も読了(字多すぎ)、ようやく感想です。

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 なるほど、原作でもライトってこういう人だったのね。神、理想の世界、絶対正義は私的NGワードなので、どうしてもライトには点が辛くなってしまいますが、イコールただの人殺しと斬って捨てられない何かも確かにある。「神になる」なんていう愚かな行為を真面目にやり、あんな凶悪な顔してても人間性が卑しく見えない人ってあんまりいないかもね。狂気でもないし。そもそもライトにしてもストーリーにしても思想とか善悪とかいう基準は端っから超越してしまってるのだ。だからこんだけ苦手キーワードが集まってても意外と気にならず、ライトとLの超越した思考合戦を楽しみました。ミステリよねこれ。犯人と探偵の存在を賭けた知恵比べ。

 そんな中やっぱり一番はLでしたね~私。あの独特の人間性と嗜好、嘘つきだし喜怒哀楽は分かりにくいけど、案外見た目通りの素直なやつかもしんない。ライトとは違い、口に出す言葉はほとんど本心なんじゃないかな~と。キラだと確信してても「友達ですから」とか言っちゃう。Lも正義感とかそういうとこは超越しちゃってるんでそこに矛盾は全然ないんでしょうね、面白っ。ちなみにLが食べてるおやつが気になって順番に全部書き出したい…(病気)と思ってたらオフィシャル本でやってくれてたので個人的に満足です。

 どちらも自分に自信があってプライドも高く、負けず嫌いで子供っぽく、似てるところも多かった二人だけど、死の間際の姿が二人の違いを決定的にしてたかな。ライトは結局自分ほどには好きな人間が誰もいなかったんだろうなー。じゃあLには大切な人間がいたかというとそんな一般人の感情があったかどうかは分からないけど、自分が世界にとって特別だとは思ってなかっただろうなと。結構この世界も好きだったんじゃないですかね。特にライトに関しては対等というか、自分が上だと証明したかったわけじゃなさそうな。ライトにとってもLは唯一見下せなかった人間で、そういう相手がいなくなることはデスノートを拾ったことに次ぐ不幸だわ。まあこの漫画で幸不幸を言うのもナンセンスですが、ニアが相手になってからはLとの間にあった精神的なつながりがなくなっちゃったからな~。

 幸不幸と言えば、ミサミサはあんなに利用されるだけされてるのにあんなに幸せそうなだったコもそうはいないでしょう。ミサミサのおかげで物語全体が救われてたとこが結構あったなあ。あとリュークにもずいぶんと和ませてもらったわ。禁断症状でねじれたり疲れてるのがかわいすぎ。後半はほとんど出番がなかったんでそれがさみしかったな~。

 ラストは、私的には納得かなあ。連載当時どういう賛否両論があったかは全く知らないけど、あれだけ惨めに崩して剥き出しにしたことについては、もしLに負けたんだったらああはならなかっただろうなと思うだけで、特に不満はないです。それよりリューク、オフィシャル本には見限ったって書いてあったし、それも本来の死神らしい冷徹さがあっていいかなと思うんだけども、読んだ時はナチュラルに救ったんだと思ったです。りんごの恩でもいいし長い間楽しませてくれた礼でもいい。ライトがそんな救いは望んでなかったというのは別の話で、リュークが自分の意思で最初で最後にライトのためにしたこと。ミサミサを助けて寿命を伸ばしたジェラスやレムとは全く逆の行動だけども、その根底にあるのは同じだと。レムほどの甘さはないにしろ多少の情はあっただろう…今、幕を下ろすリュークの表情みてもそうとしか思えないあたり間違ってますかねそうですかまあいいじゃんです。だってさあ「死は平等」って救いでしかないと思うんだけどね。作者は「無は地獄よりも怖い」って言ってたけど、私には無は平安と思えるってのもあるかもですが。

 まあ原作も読み終わったところで、やっぱり映画後編のLが気になる~。そして映画はどんなラストにするんだろー?

DEATH NOTE (1) 大場つぐみ・小畑健(WJ)
comic | 小畑健
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| 日々是好日 |
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