読書の欠片ネタバレあり
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おんみつ蜜姫  [Edit]
2005-11-18 Fri
 初米山圭伍。何となく「しゃばけ」みたいな感じの軽め爽やか系時代ものなのかと想像してたんですが、割と血生臭いので意外でしたー。軽めは軽めなんだけどね、とぼけた語り口とは裏腹に結構容赦なく死ぬのね、ははは;

 江戸中期、十年以上経った将軍吉宗の世は天下太平ながら、江戸から遠く離れた小藩では参勤交代や天候不順による不作で苦しい経営を強いられている。そんな時ふとしたことから吉宗の弱みを握った豊後の温水藩藩主は、起死回生のアイディアで将軍と取引しようとしたところ何者かに命を狙われる。温水藩の暴れ姫こと蜜姫は、自ら隠密となって黒幕を突き止めようと旅に出るのだったー

 とは言え、その出立はどこかのんびりした雰囲気が漂ってるし、道中もなかなか進まないんだなあこれが…まあ半分は途中他のことに気が移ってなかなか読み進められなかった自分のせいですが(殴)。刺客も返り討ちにする忍び猫に謎の忍者、船乗りに元海賊に冷や飯食いと、仲間を増やしながら豊後→讃岐→岡山→京→尾張→江戸に行きかけて諏訪…こうして見ると長いわけだよ…諸国股にかけてますねえ。話も吉宗の隠し子騒動から尾張徳川家と紀伊徳川家とのお家騒動、果ては(何故か)武田信玄の息子勝頼が残した軍用金の謎へと大きくなっていくんだけど、あんまりおおっという驚きはなくどっか庶民的なのよね~~。それがこの本の味でもあり、ちょっと物足りなかったところでもあるかな。歴史に関わる謎や将軍吉宗と人間吉宗との立場の違いといったドラマよりも、江戸時代の風物とか風俗とかの方が面白かったような。洒落の効いた描写がそこかしこにあって思わずにやりとしたりとかね。あっけらかんとした庶民の生活がたくましいというか…あ、あとおとめ組には笑ってしまいましたが(笑)

 そして、地方が組めば幕府に対抗しうると気づかれた時が徳川の世の終わる時と、民に気づかれないことが肝心だったという見解にナルホドねーと納得…でも最後になって作者が出てくるのはどうなのとちょっと思ったり。面白くなかったわけではないんだけど、蜜姫が「凛として咲く」ところがもちょっと見れたらよかったかな。剣客として秘剣を習得するのが最終目標じゃないだろうからね~~。今のところまだまだ母上のが上手!って感じですが、蜜姫の旅(シリーズ)はまだ続くのかしら?もう一つの「たいくつ姫」シリーズとは全然別の話なのかな?

おんみつ蜜姫 米村圭伍(新潮社)
novel | 米村圭伍
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| 日々是好日 |
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