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読書の欠片ネタバレあり
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愚者のエンドロール  [Edit]
2005-08-26 Fri
 「古典部」シリーズ2作目。文化系部にとっては見せどころである文化祭を前に文集作りに忙しい夏休みの終盤、2年生のクラス展示で作られ、ある事情で頓挫しているミステリ映画の「解答編」を探して欲しいという依頼がやってくる。撮影された前半部分で示された手がかりを満たす、「書かれるハズだった解決」とは何かー犯人は、動機は?それを見つけ、無事映画を完成することは出来るのかー?

 前半部分の映像と、その映画に関わった人たちの考える「解答」を擦り合わせて論理的に検証していくという、今回も一見地味なミステリなんだけど、実はそれと二重になって進行してるドラマがなかなか面白い。それはアイデンティティに関わる問題であり、他者との関わりであり、発展途上の彼らが自分や友達を発見していく過程でもある。単に論理的な帰結として解答を探し出した奉太郎にとって、その謎を作ったのはあくまで人間だと「作者」自身を知ろうとした千反田の姿勢ってのは目からウロコだったと思うわー。大体この年代(に限らないかもしれないが)興味のない人や物事は流れて行く風景みたいなもんで気にもとめないものだと思うけど、実は学校なり社会なりが何かしらの思いを抱えてる個人で構成されてる、普段何気なく見過ごしてる出来事だって誰かの意思で動いてるってのは青少年にとってはちょっとした発見じゃないかしら?

 自分にはないものを持つ人を認め、自分には何があるのか考える。それは簡単に見つかるものじゃないから時にはホロ苦く、でもその手探り状態こそが青春って感じがするんですがどうでしょう(笑)

 それにしても供恵姉…勝手に弟のIDで潜り込んでるし~これはやっぱり秘密の情報網を持ってても驚かないわ~。あと入須先輩の「プロジェクトを失敗させるわけにはいかない立場」ってのが別の話への伏線なのかどうか気になるところですが。何だろー運動部の逆襲?(違)北海道って何。
 そうそう設計士の名前が「中村青…」ってアレよね。んーでもこれはどこにも仕掛けもなさそうなごくフツーの建物だからなあ~別人よねきっと(笑)。それとも実はこの見取図に密室の秘密を解くカギがある…のかもしんない(ありません)

 あとー今更ですがー。「古典部」の普段の活動って何でしょう~?今のとこほぼミステリ研ですが(オイ)

愚者のエンドロール 米澤穂信(角川スニーカー文庫)
コメントを読む(4)
こんにちは。  by まさと
またトラックバックさせていただきました。
やっぱりあ・た・し♪ってやつは奉太郎の姉でしたか。「踊ってくれるやつ知ってる」ってのはひどい姉だ。
なにかしら色々と絡まってるようですよね。まだまだこの作品とはお付き合いが続きそうですw
ではでは。
>まさとさん  by banri
こんばんは。はじめまして、のような気がします(^^;
供恵姉はまだまだ秘密を持ってそうですね。本筋には直接係ないところで妙な動きをしてる人がいるのが何だか楽しいです。
クドリャフカも面白かったので、文化祭後もシリーズ続いて欲しいな~と思います。
なんてことだ;;  by まさと
サイト名が似ていたので勘違いをしてしまいました。
初めましてでした(汗) どうも醜態をさらしてしまってすみませぬ。
http://blog.livedoor.jp/ichimi_10/
ちなみにこちらと間違えました。

こらからもちょくちょくと見させていただきますw
ではまた。
>まさとさん  by banri
いえいえお気になさらずー。クドリャフカにもTBありがとうございました。こちらからも送らせていただきますね。
こちらこそまたよろしくお願いしま~す。
novel | 米澤穂信
CM:4 | TB:3 |
氷菓  [Edit]
2005-08-26 Fri
 この作者は初耳だったんだけど(ライトノベル系全然読んでないし…)、ちょうど図書館のコが読んでて、なかなか面白いよーと言ってたんで借りてきた。

 文化部の活動が盛んな神山高校にはちょっと変わった部活が多いのだけど、その中の「古典部」が舞台。高校に入学して間もなく、OGである姉の命令、いやアドバイスに従って廃部寸前の古典部に入部した折木奉太郎は何事によらず「省エネ」がモットーなのだけど、同じく入部してきた同級生の千反田えるの好奇心に負けていくつかの小さい謎を解き、それをきっかけに千反田の記憶を掘り起こす協力をすることになる。33年前、この古典部にいた叔父が残した謎。「氷菓」という文集のタイトルに秘められた思いとは?そして、叔父が伝えたかったこととは何なのかー。

 いやこれは確かになかなか面白い。学園モノで日常の謎系ミステリなんだけど、ライトノベルにしてはついていけないノリもなく、無駄に謎解きにアツくもならず、ロマンスにも流れず。要はあんまりキャラ寄りにならず(キャラで話を創るのはカンタンだけどモノ足りないのだ)物語に力入れてると見た。ちょっとした日常の謎だしキャラもどちらかと言えば地味だけど、しっかりとした歴史観やシステム観に支えられて意外と重い読後感を残すのがいい。「きっと十年後、この毎日のことを惜しまない」…そう言える奉太郎の姉も手紙と電話でしか出てこないのにナイスな存在感で、この言葉が上っ面じゃなくしっくり来るんだけど、だから尚更それと対照的なもう一つの生き方にも粛然とするんだなー。

 名前はヘンだけど性格的にも考え方もマトモな(笑)主要キャラ4人にも好感が持てるし、それぞれの性格や持ち味が出来てるようでいてまだまだ発展途上なところも伝わってくるんで青春ミステリとしても今後が楽しみ。

 それにしても一番のナゾは世界を股にかけながら弟を操る供恵姉さんじゃないっしょか~素敵だ(笑)

氷菓 米澤穂信(角川スニーカー文庫)
novel | 米澤穂信
CM:0 | TB:0 |
ラッシュライフ  [Edit]
2005-08-26 Fri
 金で買えないものはないと言い切る実業家とそれに買われた画家、律儀な泥棒、神を解体しようとする信者、不倫相手の妻を殺そうとする精神科医とその恋人、失業した中年男と野良犬。一見無関係なそれぞれの物語がどこかで繋がりリレーのように続いていく…そんなミステリ?(?って何だオイ)

 えー初・伊坂幸太郎。何となく気になるタイトルの作品がいくつかあったんで、まずはすぐに借りれたこれから入ったんですが…ちょーっと思ってたのと違ったかな、作風。読み始めてすぐ、恩田陸の「ドミノ」と似た構造の話だなーと思ったんだけど、あちらのキャラがとっても立っててそれぞれの話の行方が気になるのに比べると物語としてはちょっと弱いような…というか、泥棒の黒澤以外は誰の物語にも興味が持てな…むにゃむにゃ;何でまたこんな自分勝手な論理を振り回す人ばっかり出てくるんでしょーか…どの人物もかなりおしゃべりで実にいろんな持論を展開するんだけど、もともとの生き方から来る信条にも、追いつめられてすがりつく言い訳にも、何かを越えて辿り着いた結論にも、ど~も共感できないというか響く言葉がないというか。イマイチこの人たちの人生に興味が持てなかったわ~。むーこのキャスティングはワザと?(爆)

 唯一黒澤と佐々岡パートだけは割と面白かったんだけどね。しかし泥棒から足洗ってカウンセラーってのもよく分からんな。本気じゃないにしてもわざわざ電話する意図が見えませーん。そのまま職人気質の泥棒でいるのが最も「ラッシュライフ」なんじゃないかと思ってみたり。スコンと憑き物の落ちた豊田のラストもそれなりに悪くはないけど、何か物足りないんだよな~何だろ、吹っ切れ方かな?

 神こと高橋の扱いも中途半端だったしー。老夫婦強盗も突飛だったしー。章の最初に挿入された言葉も雰囲気だけで意味なさそうに見えるしー。時間軸をワザとずらしてるのは想像ついたんでミステリ的カタルシスもちょっと物足りなかったかな。
 …結局これはタイトルや「エッシャーの騙し絵」に象徴される構造そのものに焦点を当てた話であって、人の物語じゃないのかも。う~んこれが伊坂節ならちょっと残念なんだけど、まだ気にはなるんで他にもいくつかは読んでみるつもりっす。

ラッシュライフ 伊坂幸太郎(新潮社)
コメントを読む(2)
  by まめころりん
はじめまして(´ー`)ノ
伊坂幸太郎さん 私は大好きですよ~
ラッシュライフより最新刊の死神の精度の方がお薦めかも!
よかったら読んでみてくださーい
>まめころりんさん  by banri
はじめまして、こんなケンカ売ってるような感想に(嘘です売ってません;)優しいコメントありがとうございます~。
「ラッシュ~」は想像してたよりパズルっぽい作風だったんですが他のはどうか、やっぱりまだ気になりますんで早速また2冊借りてきてます^^
「死神~」まで頑張って辿り着きたいと思います~
novel | 伊坂幸太郎
CM:2 | TB:0 |
ハチミツとクローバー 8巻  [Edit]
2005-08-26 Fri
 走れ野宮~ッ!いやもうホント本誌連載時は叫ばしていただきましたわ(笑)。「(無理)するっつの」…そうなのよ、そのカオが見たかったんだってばv。長年のガードは固くてまだ余裕ぶるかって感じですが、それも段々壊れかけて…ふふふ。この二人はほぼ幸せコースに入ったみたいすね。いや山田的にはこんなんで幸せになっちゃっていいのかとまだまだ悩むんだろうけど野宮的にはとっても幸せかと今(そこさえ良ければいーのか自分)。ハチクロ女子の一途さは自分にはナイものなので、幼い恋を宝物のように大事にしてる山田に言えることはないんだけど…野宮にしとけ?(言ってるし)別のカタチの恋をしたっていいんだよ。…と言葉にしないで世話焼いてくれる姐さんが好き。

 幸せコースと言えば、まさかリカちゃんがあんなにあっさり真山に落ちるとは意外だったな~。でもこっちも真山の泣き顔はよかったv。怒りながら泣いてるカオは今までの真山にはなかった、やっぱりガードが壊れちゃったカオで。涙もろいのより、泣きそうにない男の子が泣くとどうしてこうぎゅんぎゅんするのかしら…そしてむしろあの状態でも防犯ブザー仕掛けたり鞄を質に取ったりするあたりが真山の本領発揮かと。いや良かったねえ~リカちゃんのためにもさ。いいと思うよ、うん。それにリカちゃんが幸せになってくれれば、今度こそ先生も…

 センセとリカちゃんの回想シーンは思わず泣けたー;<「大好きよ」。あそこのリカちゃんが好きなんだ…守られるばっかりじゃなく、守ってあげられるヒトで。リカちゃんにとってもセンセが特別な人なのが嬉しい。今、もう一度言ってあげてほしいな。今度はセンセが縛られてるものから解放されるように…

 あとははぐと森田(&竹本)…だけど、こっちはまだまだ?自分の問題が片付くのが先かしら。はぐちゃんの選ぶ道もだけど、森田と森田兄の会話がめちゃめちゃ気になります。誰にカン付かれるんでしょー父親とか?竹本はこのまま静かにオトナになって諦めるしかないのか?!それもサミシイな(オイ)。しかし、森田とはぐって惹かれ合うのはとってもよく分かるけど、その先がどうも想像できないんで案外逆転で竹本って線もあるかなーと思ったりね。

ハチミツとクローバー 8 (8) 羽海野チカ(クイーンズ)
comic | 羽海野チカ
CM:0 | TB:0 |
| 日々是好日 |
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