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2006-07-03 Mon
本編。以前書いた感想はこちら。今これ読むのキツいな…。巧の頑なさとか傲慢なまでの個人主義は、青波が「取り越し苦労」と言うように、きっと祖父が心配するような人を疎んでるとかそれじゃ本当の野球は分からないとかいう未熟さとは全然別のものなんでしょう。それが巧なのだ、ということはわかる。わかるけれど、理解されたいと思わない、他人は関係ないという孤高さを前にすると自分が取るに足らないものに思えてズキズキ傷ついちゃうんだよなあ。
とは言え、この巻では巧にも自分自身掴みきれない感情が生まれてきてるわけで…。マウンドの外の豪を知りたいという思い。豪が怖い、豪にだけは軽蔑されたくないなんて、そんな言葉が巧の口から出るなんてすごいことだよこれは。おまけに他人と一緒にいることを重いと感じながらも、「一人で走ってても分からないことを知りたい」なんて。この巧の変化は豪も変えていくんだろうと、生身の豪との関係が変わることでバッテリーとしても一段上に昇っていくんだろうと…思ってたんだけどねえ。うーんでもすれ違い片思いで終わったからな…。いっそ最後まで一球を投げて捕る時の刹那の快感だけで繋がっていられたら、お互いに欲しいものがマウンド上の関係だけだったら、幸せだったんじゃないかとか思ってしまうな。まあそれも過程であって未来は分からないけどね。 さて外伝。「横手の幼なじみ」でてっきり門脇瑞垣かと思ってたら「幼なじみバッテリー」だった…フェイント。瑞垣たちが卒業して三年生になった横手バッテリー。春のあの試合で巧の投球を目の当たりにしたキャッチャー城野は、マイペースな幼なじみ萩に物足りなさを感じ焦るのだけど…。萩の意外な大物さに驚き、自分の向こうにいるのは相手ピッチャーでなくお前(キャッチャー)なんだというシンプルな一言に自分たちの「バッテリー」の形を思い出す。キーは「バッテリーって、わかり合っちゃだめなんですか」「わかってない方が、おもしろいやないか」(by瑞垣)でしょうねー。んー…でも、やっぱりベースはこれまで一緒に過ごしてきて「よく知ってる」部分なんだな、この二人にしろ門脇瑞垣にしろ。どんなに反発しても「分かってしまう」部分が底にあるような気がする。 それに対してホントに「分かり合ってない」二人、巧と豪。マウンドを挟んでピッチャーとキャッチャーだけという関係は、この二人にも一見当てはまりそうで微妙に違和感。爽やかすぎるから…じゃなくて、二人の間の「ボール」の存在感が大きいからか…。あまりにも激しく自己主張するボールに、自分が向かい合うだけで精一杯で相手を見る余裕がないのかもね。特に目覚めたばかりの豪は。幼なじみの二人が築いてきたような時間がないからなー。 城野が忘れられない「あの試合、あの一球」。試合結果はどうあれ、多分門脇は打ち取ったんだろうな…と思っても大して感慨も湧かないのは、やっぱりあの勝負の結果は本筋に関係ないからなんだな。巧にとっても豪にとってもその一球はゴールでも完成された形でもないんだし。それとも豪の欲しかった最高の一球で二人の関係は変わり得るのか?だったらいいなあとは思うけど…そんな簡単じゃないだろうな〜; |
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| 日々是好日 |
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