読書の欠片ネタバレあり
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No.6 #5  [Edit]
2006-11-30 Thu
 相変わらずこってりとした描写が続くなあ…一歩進むのに10ページって感じ(数えてませんよもちろん。感覚よ感覚)。心理描写もいいんですけど、この辺はポイント絞ってもちょっとスピーディな展開でもいいのになーなんて。

 人狩りに紛れて矯正施設に潜入した紫苑とネズミ、そこでは狩ってきた人間たちが無造作に穴に放り込まれていった。折り重なった人間が山となり、死さえも容易には訪れない地獄のような現実の中で、紫苑は何もできないこと、してはいけないことをネズミに突き付けられる。「これが人間がやったことならば、人間はどこまで非情になれるのか。だとしたらどうやって人間の範疇に踏み止まることができるのか」…全てを記憶して生きて帰り、必ず答えを出すと前に進む紫苑は、やがてネズミが育ったと思われる場所に辿り着くー

 ネズミは相変わらず冷徹かと思えば紫苑には甘々だし、紫苑は何度ももう駄目だといいながら意外と精神が強靭でそういうことでは壊れないのよね。紫苑の中の「怪物」だって目覚めるのはネズミに何かあった時なんだもんなあ、紫苑の変化を描きたいならこの救いようのない現実はあんまり関係ないような気もする…。時々二人の関係がぐらりと反転することがあって、段々と頻繁になるそれが不安を煽るというか、最終的にどこに着地するのかが気になるところです。つうか、狂ったかどうか確認するのにキスは必要ですか?そうですか…笑

 あとは次あたりネズミの過去や知ってることが少しは明らかになるでしょうか。矯正施設のあのエレベータはただの処理なのか、それにしては横道に気がついた者だけが助かるような仕様は何を意味してるのか、いまいちまだ見えてきませんね。ステージって何よ。生き残った一番強いやつを実験台にするとかそういうのか(好かんけども)。大人組が外から何かできることなんてあるかなあ…なんかあんまりなさそう。沙布もあんまり救いのない非道い目に合わせないで欲しいわ;

 今回一番の癒しはイヌカシでしたー。今までの彼だったら、生き延びたことを純粋に喜んで自分のことを一番に考えただろうに、紫苑と関わりNo.6が虚像なことに疑いを持ってしまった今、どうやって生きていけばいいのかと立ち竦む彼だけが、闇に向かってる紫苑・ネズミと反対に光に向かって立ってる気がして。悩むのはひとつ大きな「世界」を知ったからだし、それにチビ紫苑がなんだか希望をくれるしね。うろたえつつあやしてんのがかわいいんですけども。

NO.6(#5) あさのあつこ(講談社YA! ENTERTAINMENT)
novel | あさのあつこ
CM:0 | TB:0 |
芥子の花 金春屋ゴメス  [Edit]
2006-11-29 Wed
 近未来の江戸を舞台にしたファンタジーノベル大賞受賞作がシリーズ化。今回はタイトルどおりご禁制の芥子を追うミステリね。基本は割と正統派捕物帖なのよね。未来の「江戸」は今回もなかなかいい感じです。経費節減の合理性を導入しつつも敢えて不便を貫くことでしっくりくる江戸らしさ、異人街や流人島なんてのもうまくアレンジされてて、江戸市中だけでなく独立した「国」としてのリアリティがあるのが面白い。言葉の選び方や使い方もちゃんと江戸江戸してるので読んでて違和感ないしねー。あでも表紙は前巻のが粋でインパクトあったかな。

 江戸の交易や異国との諸事を捌く長崎奉行で、厚顔無恥・冷酷無比・極悪非道で名高い江戸一番の名奉行、金春屋ゴメスこと馬込播磨守寿々ちゃんの元、今日も青アザや怪我の絶えない配下たち。新入りの辰次郎と大荒れのゴメスをも投げ飛ばす柔術の達人・朱緒は、異国市で麻衣椰村の子供サクと出会う。江戸開国当時から小さなコミュニティを作っていたその村が、芥子栽培の疑いを掛けられて厳しい罰を受けることを知った辰次郎は、松吉とともに流人島へ潜入することになるー

 まあ今回は芥子事件そのものよりも、江戸と日本との微妙ーな関係がこれからどうなっていくのかの方が面白そうだったかも。芥子に絡んで朱緒がらみの話がメインになってたけど、どうせなら辰次郎と松吉に友情とか仕事とか人生とか見つめてほしかったかな。忍者修行もいいけどさ、三度の飯より喧嘩が好きで、売られなくても買いに走る甚兄ぃの活躍がもっと見たかったー!(そこか)密偵に入る辰吉を心配するおかんなとこも好きだ…。いやまあ、江戸の背景やディティールが面白いのは確かなんだけど、もうちょっと突っ込んだ人間関係バナも読みたいなと。辰次郎や松吉はまだまだ成長途中ですから。

 朱緒ねーさんもきらいじゃないけど、なんでDoしてDoのへんに惚れたのかよくわからないぜ辰次郎よ。それより江戸もどうやら外部からの動きが不穏だし、決して磐石な世界じゃない。そこに暮らす人たちや守っている人たちがどういう思いでいるのかとか、辰次郎がそこで何をしたいのかとか。それを通してこの「国」の意義みたいのが浮かび上がってくるといいね。辰次郎の、誰もが一度で懲りるゴメスに何度でも向かってく心意気は買ってるんだからさ。

芥子の花 西條奈加(新潮社)
novel | 西條奈加
CM:0 | TB:0 |
鋼の錬金術師 15巻  [Edit]
2006-11-28 Tue
 ホムンクルスや真理の扉や東西錬金術の謎と、ここしばらく(つか既刊のほぼ半分になるのかシンが出てきてから…)話が世界に向かって広がってたところにイシュバールの過去編で、なんだか久々に昔に戻ったというか鋼らしい巻だった気が。生きてる限り発しつづける熱量と、そしてそれを失うということが重くのしかかってくる…戦争、戦場、虐殺、死。憎しみも苦さももちろんあるけれど、どちらの側の感情にも傾かずひとつの秤に載せて差し出されたものは、ただ現実だ。

 周辺諸国との間火種が絶えないから、軍人になることで国を守ろうとする若き日の大佐。士官学校出て17~18くらいですかねえ?大佐の、ヒューズの、リザちゃんの、少佐の信じた美しい未来とはあまりにかけ離れた現実と個人の力の限界に打ちのめされながら、絶望じゃなく未来を語れるあのひとたちが好きだ。理想を語り合った士官学校時代は青臭かったかもしんないけど、あの現実を超えて言葉にした決意は見果てぬ夢なんかじゃない。「成り下がる」って言葉を使った大佐に、こいつってすげーと改めて思ったよ。

 ヒューズー!生きて動いてるヒューズに会えたのがすごく嬉しかった。国家錬金術師として戦場に投入されたロイとは違うとこに立っているのに、なんでこのひとこんなに分かってくれるんだろう。返す返すも早すぎた…ロイの作る未来を見ずに逝くなんて;

 錬金術の師匠はリザちゃんパパだったという結構驚きの真実。前巻で一番気になったリザちゃんの背中の謎は伏線じゃなくこの過去への導入だったのだね。背中に秘伝て…何を考えてたんだ父よ。「力か。力が欲しいか、ロイ」…その言葉には何か逆説的に大事な意味があるかもしんない。多分、錬金術の本質は力じゃないのだ。みたいな。でも焼いちゃったらわかんないじゃない;。スカー兄の気付いた人工的な匂いも気になるなあ…。東の錬丹術が龍脈を力の源としてるとして、西の錬金術の源は何なのかとかそういう話?南も出てきたし次は北なのね…。「世界」に向かってた話が「錬金術」に集約していきそうかな。で、問題はこれがエド・アルの旅の目的にどう繋がるかなのよね…全然見えねぇ~~。大佐の決意も改めて明らかになったところで、行き止まり気味の両者の道にも動きがあるといいなーと。

 内乱を起こさせたのがホムンクルス=軍部ならば、その内乱を7年も長引かせたのもまたホムンクルス側の思惑なんですかねえ。このタイミングで殲滅戦をするのも。賢者の石以外の人体実験も行われてましたが、そもそも思惑としてはそういう普通の「戦争」をさせたかったわけじゃないと思うのだけど。イシュバールを焼け野原にしなきゃいけない意味はまだわかりませんが、内乱期間はマルコーに賢者の石を作らせるまでの実験期間なのか?しかしこの賢者の石…かつてクセルクセスで行われていたのは石を使ってホムンクルスを造る実験だったけど、ここでは単なる能力増幅器。そんなものが目的のハズはないと思うんだけど…謎。使ったのはキンブリーだけなのかな?ロイたちも使わされたのかと思ってたから、ちょっと、ホッと。

 スカーが全てを失いながら歩みを止められない力を復讐に結びつけたのは無理のないことだと思うけど、スカー兄の研究・思想を継ぐ者が失われてしまったのは世界にとって結構大きな損失かもね。渡された研究書が鍵のひとつになりそうですが。アニメじゃラストと恋仲っつーよくわからん展開だったけど、さすがに原作にはそんな甘々な余地はないっすね・笑。

 ついでにロイとリザちゃんのつながりにも甘々な余地はなかったねーいやある意味もっと深いところで結びついちゃったような気もしますが。自分の手で背中を焼いた女を自分のリミッターにするロイはストイックに徹しようとしてるけど、そこから先の二人には微妙に変化があったと思われ。そこらへんが読みたいよー・笑。

鋼の錬金術師 15 (15) 荒川弘(ガンガン)
コメントを読む(4)
  by まき
最後のところですが、ロイはリザさんの背中を焼いたのでしょうか?現在のリザさんの背中がきれいに残っているところを見ると出来なかったのかなと思ったのですが。
あと、アニメは途中から見てなかったのですが、スカーとラストが恋仲だったんですか!笑 アニメスタッフもあの世界観をまとめるのに大変だったのですね~。
>まきさん  by banri
あれ、火傷の痕なかったっけ?14巻ラストのことねと思ったんだけど。あーでも今見たら大分ためらいが感じられるかも…途中でやめたのか、それとも核の部分だけ消したのか。どちみちその記憶って消えないよなあと。
アニメじゃスカー兄とラストが恋仲だったんですよ確か。それで最後はスカーもラストと何か通じあっちゃって復讐とか昇華しちゃったような…薄れゆく記憶が・笑。
まとまった…のかなああれは?<オイ
  by まき
あ、すみませんよく見たらありました(^^;)14巻のラストの背中。
今まで気づかなかったです(・・・)
わーますます二人に興味が出てきました!
でもほんとこの15巻は久しぶりに純粋にストーリーが面白かったですv
  by banri
きっとリザちゃんの肩の筋肉に目が釘付けだったんだと思われ・笑
銃を扱うんだからあたりまえだけど立派な肩だったからねえv
多分10年前くらいだよね。この間のふたりが気になります~

>15巻
そうなんですよね、繋がったーって感じで。ここからどこに行くんでしょうねえ。
次あたり一気に動きがあるといいっすね!
comic | 荒川弘
CM:4 | TB:0 |
文鳥様と私 8巻  [Edit]
2006-11-28 Tue
 ついこないだ別出版社から出たやつがあるからお久しぶりな感じがしない上に、先に訃報を知ってしまったわ…。ある意味心の準備ができてよかったのかもしれないが。とうとうナイゾウもお星さまになってしまったし、高齢化したお馴染みの文鳥たちも病気と縁が切れませんね…〆切と闘いつつドキドキする今さんにドキドキしましたわ。最初の頃は今家の倒錯してたり不毛だったりする恋の季節に思いっきり笑わせてもらってたけど、未だ求愛ダンスは現役といえど、さすがに枯れた雰囲気が漂って…そうでもないか・笑。いくつになっても仲がいい文鳥夫婦にはほのぼのします。

 鳥病院はいままでも何度も出てたけど、待合室の会話が楽しいよね。ふくろうのエサは冷凍マウスらしいです…レンジでチンじゃなくって自然解凍だそうですよ…。

 あとクリスマスの飾りに桜色の唇の文鳥ズがかわいいー(表紙)…まあ、あっという間に凶暴化してケーキもツリーもぼろぼろだけどね・笑(裏表紙)

文鳥様と私 8 (8) 今市子(あおば)
comic | 今市子
CM:0 | TB:0 |
レインツリーの国  [Edit]
2006-11-22 Wed
 「図書館内乱」で彼と彼女のメモリアルとして登場した本を実際書いちゃいました企画。図書館関係の本か、あるいは狩られるところを救われた本っていう設定かなと思ってたんですが、いやいや普通の恋愛ものでしたか。そうねえ…やっぱ飛び道具あった方が面白いなこの作者は(ほぼ感想終<殴)

 ネットで昔好きだった本の感想を見つけた彼は、それを書いた彼女とメールを交わすうちに会って話したいと思うようになる。彼女の方も同じ気持ちでそれは実現するのだけど、微妙に噛み合わない最初の出会いは彼女の障害が根っこにあることが分かって気まずく終わってしまう…。ネットの中なら自由に想いを綴れても、リアルでは聴こえないという現実に縛られてなかなか素直になれない彼女と、それに時に傷つきながらも彼女の小さな世界に惹かれ、関西人パワーで(?)自分の世界と繋げようとする彼の、足跡のような物語です。

 文章だけのやりとりは、リアルではできないような青春菌バナもできるから、そういう気持ちになるのはわかるよ、うん。でもって、それだけじゃ足りなくてリアルで糸を繋ぎたいって気持ちもわかる。そういう意味では、純愛系が最近人気ですが(私は全然読まないんだが…)イメージとしてそれ系に持ってる奇跡のような出会いやドリー夢は全然なくて、いやんなるくらい現実的。写実的というか。その辺はこの作者の持ち味だよなー。飛び道具アリのハチャメチャな設定の中でもリアルでシビアな視線は感じるから。その分、人間のあたたかさもちゃんと感じられるのが好きなところなんだけどね。

 だからこの物語もうそ臭くなくリアルではあるんだけど…なんかドラマのノベライズというか原作本を読んだような感じというか。状況で物語が動いていって、せっかくの文章ならではの良さがあんまり感じられなかったというか。メールやチャットで交わす言葉も、彼女にとってはこれが声なんだから当たり前かもしれないけど、ストレート過ぎてさ。私文章でぎゅっーと気持ちを掴まれたい方なもので…あんまりストレートな言葉はちょい物足りなく。もっと感じる言葉が欲しかったな。

 ただ、この本を読んだ翌日の新聞に、突発性難聴から中途失聴になった方の記事が出てたりして、この本の女の子と同じようなやりきれなさを抱えてる人の現実というものに同じ時期に別の場所で出会ったりするとなんだか不思議な縁を感じたりもしましたよ。ちょっと前にリアル友達も、時々突発性難聴になるって言ってたっけ…原因不明だっていうからストレスとか精神的なものかなと思ってたけど、そんな、それから突然聴こえなくなることがあるなんて知らなかったよ…;

レインツリーの国 有川浩(新潮社)
novel | 有川浩
CM:0 | TB:0 |
でかくなったね…  [Edit]
2006-11-21 Tue
 龍桜も全部観て野ブタ。ともども保存版にしてリピートかけつつ煩悩垂れ流しつつ、クロサギも行っとこうかーてなところで、その前に、えーーーーーー!へ、平???!? ドラマは見てないけど当時本誌読んでたので万里が相葉だったのは覚えてるんだが、平がやまぴーだったなんて全然覚えてなくてどびっくりです。うわっほんとにちっさ…!(禁句)でかくなったんだね…本家が聞いたら涙流して喜ぶよ(鷹丘は泣くだろうが…笑)

 そういや自分でも忘れてましたが、私のHNってここからとったような。わーチビPに名前呼ばれちったよv(阿呆か)
media mix | 山P
CM:0 | TB:0 |
図書館内乱  [Edit]
2006-11-21 Tue
 シリーズ2冊目、期待を裏切らず今回も楽しませてもらいました~。1巻目でキャラがすでに立ってるんですが、ニューフェイスの何人かも含めて主要メンバそれぞれが主役張れそうというのを証明した巻になってるでしょうか。それぞれに他の誰かと繋がってる線をたくさん持ってて、どのキャラで読むかでいろんな面が見えてくる多面的プリズムな物語が面白いし、線で結ばれた二人の関係がどうなってくるのかなど読みどころがいっぱいですね。シリーズ「何冊か」ということだけど、このペースで定期的に出してくれると嬉しいなあ。

 タイトルが「内乱」てことで、敵は外ばかりでなく内にもいたことが判明。まあ敵と言っていいのかどうかはまだわかりませんが…。メディア良化法に対抗して図書館の自由法と図書隊ができて15年、検閲からあらゆる図書を守ることを原則としてきた図書館業界にもいろんな考え方が出てくるのも当然と言えば当然か。このまま局地的に戦い続けるだけでいいのか?もっと根本的に検閲をなくさなけりゃ…という「ある勢力」の考え方はまあ一理あるけどね。でもやっぱそりゃ図書館がやっちゃいかんことだと思うぞ。政治家になれよ…>兄。

 しかし今動き出したということは、ある程度準備は整ってると見るべきなんでしょうか。勝算ないとGOサインは出さなさそうな男なんですが、なんかまだ人材不足っぽいぞ。手の内は大分バレてますがこの先もまだ手ぇ出してくるのかなあ?自分の思想を諦める気は全然なさそうだよね…そんなこんなで相変わらず図書隊を取り巻く状況は気の抜けないものではあるんですが、図書隊内部はと言えば相も変わらず月9かよ!しかも今度はダブルだぜ・笑。深刻な状況下にあっても楽しませてくれるやつらです、ホント。

 いやー小牧は意外だったわ…絶対あの掴み所のないキャラのまま当分脇で行くと思ったのに早くも主役。しかもあんたそんなストレートなキャラだったの、みたいな。図書隊内で一人別ワールドを作ってますね、お幸せに・笑。そーか「レインツリー」はここに出てくるのか。「いま会い」とか今はやりのそんな感じかな。恋愛ものは恋愛ものでもこの作者らしいパンチが効いてる話だといいんですが。

 郁と堂上はお約束道を突っ走ってくれて安心して見てられるなあ~。郁父からもあんなに信頼されちゃってDoする堂上?…ご愁傷さま・笑。次巻は激しく挙動不振な二人になりそうですな。

 柴崎、金沢なのね~多分そのきんつば知ってるわ、奮発~。んでウワサの朝比奈さん登場、てっきり女性だと思ってたらこんな役だったとは。図書館バイト時代に存在は聞いたことはあったけど、実際のお仕事っぷりを存じ上げないので私の場合は一体どんな役なのかとドキドキすることはなかったんだけど(笑)、名前見てやっぱり絶対グリーンウッドじゃん、と思いました(そこかよ)

 柴崎は頼りになるやつだけど結構不憫よねえ。いつも気ぃ張ってるこのコを受け止めてくれる男子は現れるんでしょうか。きっと図書隊初の女性幹部とかになりそうとか思ってましたが、言われてみればそっちのが似合う、うん。秘密を共有する二人ということで手塚との今後の関係も楽しみだけど、手塚じゃちょっとまだ役不足かなあ。いや手塚のことは冷静なツッコミが結構気に入ってるんですけども。今回のことで案外ぐぐっと大人になるかもだしね(?)、期待!

図書館内乱 有川浩(メディアワークス)
novel | 有川浩
CM:0 | TB:0 |
シェイクスピアの密使  [Edit]
2006-11-15 Wed
 昨年刊行されたシリーズ3作目。続けて行っちゃったけどウィッジの成長に合わせてもっとゆっくり読んでもよかったな。14歳で本当の人生がはじまった分、それまでの分を取り戻すように吸収するのも早いのだけど、ゆっくり成長するのがウィッジらしい。この文章のリズムがなんだかホッと安心できていいのです。

 作中的には前作から数ヶ月後の冬から春にかけてとさほど時が過ぎているわけではないけど、ウィッジもそろそろ16歳というお年頃、前二作に比べるといろんな面で大人になりかけてるな~。今回ウィッジは初恋と将来の仕事というステップを登り始めます。初恋の相手はシェイクスピアさんの娘・ジューディスで、これはまあ人生の法則通り叶わずに、というか何もできないうちにあっけなく終わってしまうんだけど、小さな嘘から出た「芝居を書く」という夢の方は少しずつ育っていくのが一番の読みどころでしたね。前作ではシェイクスピアさんの創作姿が面白かったんだけど、今回はその階に立ったウィッジがアイディアを思いついては自分でツッコミを入れ、書いては燃やし、紆余曲折を経ながらシェイクスピアさんが投げ出した台本を書き上げていく過程が微笑ましくも頼もしい。

 しかもその台本は実際に現代に残ってるもので、シェイクスピアと誰かとの合作らしいんだとか。その本がああやって書かれたと想像するのは楽しいです。相変わらず史実をうまく、しかも物語として面白く組み込んであっていいな~。長く民衆に慕われ演劇も保護してくれていたエリザベス女王の容態がいよいよあぶないという不安定な政局を背景に、カトリックとプロテスタントの宗教対立を絡めて、揺れ動く当時の演劇界やライバル劇団との関係がウィッジの目線で描かれるのも面白いです。

 先の見えない人生にどう立ち向かうのか。現代と比べてもっと人の力の及ぶ範囲は狭く、時にはあっけなく運命の女神に攫われたりもするし、努力が必ずしも報われるとは限らない。ウィッジにしろ他の少年俳優たちやすでに名を成している大人たちにしろ、スカッと思い通りに進むことばかりじゃ決してない。あのシェイクスピアさんだって家族のことで悩んだり思うように書けなくて浮き沈みしたりするんだし。シリーズ通して随所にほろ苦さがあったのが却ってよかったなあ、それに挫けないひたむきさが最後に残るから。シェイクスピアさんの芝居にも悲劇と喜劇がごちゃ混ぜなのがあるとどっかに書いてあったような気がするけれど、人生ってのもそういうものですから。

シェイクスピアの密使 ゲアリー・ブラックウッド(白水社)
novel | ゲアリー・ブラックウッド
CM:0 | TB:0 |
えいがダヴィンチ・コードとか  [Edit]
2006-11-14 Tue
 DVDで【映画】ダヴィンチ・コード観ました。んー…つまらんかった(ぼそ)。まあ原作がすでに映像化されてるみたいな文章だったからねえ…ただそれをそのまま起こしました、みたいな?なんか誰からも紙の上以上の人間味が感じられなかったんすけど…。暗号もあれじゃ単なる記号、ソニエールが暗号に込めた気持ちが描かれなかったりラストを変えちゃったりしたら意味ないような気がする。オプス・デイ側とシオン修道会側もそれぞれ何をしたかったのかイマイチ分からず。一応原作の知識で補ってたけど映画ん中でちゃんと描かれてたっけ?…ってそれはちゃんと観てなかったからかもしれないが。とにかく映画の肝がどこにあったのか、見終わってもこう心に残る部分がなかったというか…うーむ。結局メインはキリスト教の秘密ってことかな。でもそれだけなら本で読んじゃったんで、おおー!という驚きもないしなあ。やっぱりそれはあくまで背景であって、人間メインじゃないとね。

 ミステリ映画は前も原作先に読んでいったら寝ちゃった(…)ってことがあったんで、案外読んでなかったらもっと楽しめた…のかもしんない。わかんないけど。つーかもしかして問題なのは今自分の脳内野ブタ。漬けってとこで、アレより面白くないと自動的に却下されるようになってんのかも…。

 野ブタ。見終わったのがさみしいんでリピートして流してます、マジ。なんかねえ~見れば見るほど思うんだけど綺麗なドラマだね、これ。映像も綺麗だけど作り方が。中身が。気持ちが綺麗だなと思う。だからすごく癒される…浄化されるような気がすんのかな。ああそれにつけても彰かわいいやつ…(←浄化?)。まだまだまだまだ見ていたい…のでうっかりクロサギ借りてきてしまいそうな、そんな危険な状態ですよ今の私。誰か助けて~~笑。
コメントを読む(2)
  by まき
バンリさんこんにちはv
ダヴィンチコード映画は私もがっかりした覚えがあります。笑 映画館で見たので、美術館が実際に映像で見られたのが良かったなあ、くらいで。
それより(失礼)リピーターになってる!!笑
わかります・・・彰かわいいですからvv
勢いでクロサギはリアルタイムで見ていたのですが、暗すぎて私は途中すごく見るのがつらくなったんですよ。だから野ブタ。ほどの満足感は得られないかも?でも逆にクールダウンになっていいかもしれないですね。笑
ドラゴン桜はごらんになりましたか?Pがありえないくらい美しいです。最も美しかった時期です・・・!
と、引き止めるどころか誘惑のささやきを残しておきます。笑
  by banri
助けてくれるどころか突き落としてくれるのは誰ですか?笑
もうね、演技とか表情とかがどうのじゃなく、存在がかわいいですから…!分かりました、こうなったら覚悟を決めましょう。お嫁においでv(錯乱中) クロサギもどんと恋~~。

>ドラゴン桜
かしこまリィ♪(もちろん指鳴らしつつ)早速借りてきましたよ~。ありがとうございますv
media mix | ダン・ブラウン | 野ブタ。 | 山P
CM:2 | TB:0 |
【ドラマ】のだめカンタービレ #5  [Edit]
2006-11-14 Tue
 一気に学園祭に突入。Sオケは仮装に、千秋はラフマに一時間みっちり没頭してくれました。ガーシュイン&ラフマめいっぱい聴けて幸せ~これよこれ!みたいな。

 「のだめ学校行くぞー」って寄生とかいいつつすっかり夫婦ね。メシの心配、つかうぬぼれやさんの千秋もかわいかった~なんだかんだ言って懐に入って来た小動物に弱いよね。みそ字はかける労力の割に実際画にした時のインパクトはのだめスクリーンセーバーに負けそうな気もするので、まあしゃーないかなと思いつつ個人的には見たかった…プリごろ太にかけた情熱でついでに作ってくれたらスゲかったのになあ・笑。ところでエリーゼ誰…?

 まずはSオケから。マングース&ハブかわいい~。我が家のマングースもようやく日の目を見ました。曲のせいもあって定演ん時よりさらに楽しそうな演奏でしたねv。ピアニカ(最近はケンハって言うんだよ…許せん・笑)の音もしっかりオケの一員になっててビバ。龍も随分サマになってきたよな~最初の試験の時に比べるとホントに弾いてる~。他のメンバより高く上がってるバヨリンがイカすぜ。のだめマングースとの競演も気持ちよさそうで龍が乗り移ってたよいやマジ。

 んで千秋のラフマ!これはまさにメインディッシュです、ごちそうです。私のイメージじゃ出だしがもちょっとゆっくりめなんですが、まあド素人の言うことですからお気になさらず。それより、「もっと音楽に没頭しろと言ってマス」これが原作で読んだ時よりもなんだか伝わった気がするんだ。練習の時みたいに、千秋はいくらでも上手く、器用に、美しく弾くことが出来ると思うんだよね。でもそれだけじゃない何かが本番の演奏には確かにあった!と思ったもん。ああ没頭するってこういうことかって。そうしてひとつの世界を創り出していく…それって何よりも指揮者に必要なことかもしんない。すげーよ師匠。竹中ミルヒーの指揮姿はまああんなもんでしょうが(スマン…)、Aオケメンバの動きはさすがに美しくて演奏にも迫力があって、とにかくとにかくよかったす。

 ミッチー~~~vvv笑。今までまずビジュアルを漫画に忠実にすることにこんだけこだわってきといて、なんでここでミッチー。…ナイスキャスティング(え)。ラフマん時はあえてミッチー佐久間のポエムなくしたのよかったと思うんだ。とにかく聴き入ってたし、ポエムがなくても凄さが伝わる演奏だったんでむしろ邪魔(酷)。でもその分次回、ポエマーな千秋ラブコールが今から待ち遠しいです。

 そしてのだめ。原作とは順番変えてきたけど、目覚めいいねいい感じ。ミルヒーの言葉に加えて千秋の演奏でのだめの世界が今動き出そうとしてる。頭の中で楽しいだけじゃない音楽がガンガン鳴ってんのがわかるような顔。原作では一瞬の夢だったけど、時間もないし(コラ)後半戦はタイトルどおり「のだめ」カンタービレになるんじゃないですかね。いよいよのだめのピアノも本領発揮でしょう、楽しみ~~~。まあ、とは言ってもまだまだ千秋も主役の座は渡さないと思われます。来週もう卒業&新学期なのかな。R☆Sオケはどんなメンバになるんでしょうねえ。
media mix | 二ノ宮知子
CM:0 | TB:1 |
シェイクスピアを代筆せよ!  [Edit]
2006-11-13 Mon
 シリーズ2作目、前作ではウィッジは世界や演劇、仲間や家族といったものにはじめて触れた生まれたての雛のようでしたが、今作では少しずつ自分の足で歩き始めたみたい。前作で面白い!と思った設定や17世紀の雰囲気がさらに生かされ、何よりウィッジの成長物語になっていてすごくよかったのです。

 台本を盗みに紛れ込んだはずの宮内大臣一座で、徒弟として家族の一員のように迎えられ、別の誰かを演じることにもすっかり魅了されたウィッジは、日々稽古をしたりシェイクスピアさんの読みにくい台本を書き写したりと忙しくも今までになく満ち足りた日々を送っている。しかし春になったロンドンでは恐ろしいペストが流行りだす気配があり、大勢の人が劇場に集まる公演を禁止された一座は、郊外の町への旅回りをすることになるのだ。

 今回はウィッジの速記術と見よう見真似の医術が大活躍でそれも楽しかった。旅回り中に右手を怪我したシェイクスピアさんの口述筆記をすることになるんだけど、そこでシェイクスピアさんが創作する様子や為人が垣間見えてくるのがすごく面白いのだ。当時のイギリスの社会や街をまるでそこにあるように描くその筆は、シェイクスピアさんだけでなくアーミンさんやホープさん、ヘミングズさんら実在の人物に想像で色付けし、本当にこんな人が生きて動いていたかのように自由に魅力的に描き分けていく。一座が直面する苦労と、それ以上に大勢の人々に芝居を見てもらうことの喜び、そこに自分の生きる道を見出している大人たちにリアリティがあるからこそ、ウィッジはじめ少年俳優たちがそこで自分を見つけたいと葛藤する様子にも説得力があってぐいぐい読ませます。

 ヨークシャーなまりの語尾がかわいいウィッジも、朴訥なんだけど場を和ませるウィットがあって前作よりずっと魅力的に描かれてますよ。かりそめの居場所だった一座やホープさんの家が好きになればなるほど、ずっとここにいたいと思えば思うほど、いつか必要とされなくなったらどうしようと恐れるウィッジは、他人とぶつかることを避け、自信のなさから欲しいものを欲しいと言えず、父親かもしれない男と一座との間で揺れるわけで。まだまだ一人の人間としてよちよち歩きをはじめたばかりのウィッジの歩みは手探りで心許ないんだけど、素直で裏表のない性格は素直に見守ってやりたくなります。

 特に面白かったのは、ウィッジの人間としての成長が役者としての成長と重なっていくところですねー。冒頭でアーミンさんに「おまえがほしいのは、もっと大切なものじゃないのか。お客の沈黙、そして涙だろう」と言われても雲を掴むようだったウィッジが、演技の勉強とは別のところで、他人や自分と向かい合うことで、最後にそれを実感として手にいれるのにはじ~んとくるものが。アーミンさんは前作以上の存在感で好きだなあー。役に自分の痛みや苦しみを入れることを教えてくれたのもアーミンさんだったし。やり方を教えてくれるわけじゃないけど、道を示して見守ってくれる感じ。剣も強いしな。ラストのウィッジは北島マヤばりに目覚めてくれて、演劇ものとしても面白いのだよ。シェイクスピアさんといい作者は演劇にも造詣深くて好きなんだろうな~。

 それにしてもサンダーがああいう運命を辿るとは思ってなかった…;ウィッジにしろサルにしろ、あの時代の子供たちが背負わなければならない現実はなかなかに過酷で、だからこそそこで生きようとする彼らの必死さがリアルに伝わってくるんだけど…重かった。テティもあんなに小さいのに大きいものを背負ってて、出番は多くないけどこの先が気になる子ですね。ウィッジの成長物語というだけでなく、こういう重さが随所にあるのもこの物語を深めてるような気がしましたよ。

シェイクスピアを代筆せよ! ゲアリー・ブラックウッド(白水社)
novel | ゲアリー・ブラックウッド
CM:0 | TB:0 |
【ドラマ】野ブタ。をプロデュース  [Edit]
2006-11-12 Sun
 一年前のドラマですがすみません。再放送ですっかりハマっております彰に…。一週間に3話しかやってない&声が聞こえない(←仕事中…)のに業を煮やして、週末DVD一気観。彰ラーヴ!そして思ってたよりずっといいドラマでした。起伏の大きな展開やぼろぼろ泣けるドラマチックさはないんだけど、一人ひとりの感情の描き方がすごく丁寧で、なんかすごいフツーの高校生してるの。演技って感じじゃない素の表情や高校生ライフがよかったな~。なんであんなムダに楽しそうなんだ<「バイバイセコー」笑。主役3人以外の生徒たちも、個性的な先生や本屋のオヤジも、かわいい親兄弟も(オヤジたちがホントみんなかわいいんだv)、みんなが自然にそこにいたって感じ。

 このドラマ作りのうまさはマイ☆ボスの仕掛人ってことで納得!と思ったんだけど、映像もきれいだったなー。昼休みの学校の屋上、夜のベランダ、夕焼けのススキ野原、てのひらに握りしめられた花びら、つながった3つの輪、幸せを願ったクリスマスプレゼント…。きれいで楽しいばかりじゃない学校生活だったのに、あとから思い出すとそんなことばかりが残っててもう一度観たくなったり。なんてことない場面でも何でか特別な感じがすることがよくあって、うまいなーと思ってました。小道具の使い方にもほっとさせてくれるやさしさがあったし、大事なことは声高に言わず底に流して、ありのままの姿から気づかせてくれる脚本と、一貫して抑えた演出に気が付いたらすっかり見入ってましたねえ。一番は彰だけど、実は彰だけじゃなかったのでした。

 以下長いので続きから。

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 彰。最初に「こいつって…」と思ったのは文化祭、それまで見せたことのなかった真剣でしかも泣きそうな顔を見てから気になって気になって。改めて最初から見直したら、やっぱりこいつっておバカでかわいくてやさしい~大好きだ~。立ち上がったり歩いたりする度にどこかに手足ぶつけるクセも、ドゥーなしゃべり方も、万札とアイスのアタリ棒を輪ゴムで留めて手帳に挟んでるお金持ちかつ庶民的なとこも、サムい独り笑いもchu!コンコンも、実はケンカ強いとこも凹んでるとこも人の話は聞いてないけど姿はいつもちゃんと見てるとこも、絶対ひとを責めたりしないとこもたまに見せてくれるマジな顔も書ききれないくらいメモリーに残ってるわ。山Pって顔の輪郭キレイだよね~~…でかい身体とあの髪型と、犬みたいに懐くとこもウザがられてもめげない好意の示し方も、なんかツボ…デジャヴ。

 修二と彰は最初っからマブダチなのかと思ってたけど、最初は彰の一方通行だったんだね。でも段々愛情友情が伝わって…よかったねえ、どっちもね。彰にとっても修二がはじめての友達なんじゃないかと思うすよ。あの調子でずっと浮いてただろうし。「一番したいのは…ケッコン」があんまりかわいかったので野ブタは彰にあげたかったけど、まあそれはそれ。やっぱりあのラストでよかったです。…ヘリコプターって!!学ランも似合うねv…なんかまだまだいろいろ言いたいことあるんですがありすぎてまとまりません…笑

 修二。最初に出て来た時は、ああ確かに原作もこんなキャラだったな(10Pしか読んでないけど)と。でもこいつも文化祭ん時にちょっと違うぞ?と。あっちでもこっちでも役目引き受けるハメになっちゃって、でも要領よく適当に済ませないでちゃんとやってしまうところが…「兄ちゃんいいやつだよ、約束は絶対守るし」なのよねえ。下手したら今どきのありがちなキャラになるところが、すごく人間くさいいいやつだった。そりゃあんなラブラブ家族で育ってるしね…(彰んとこも多分ラブラブだと思う…)。何度も何度も、花が出るまでやりなおしたあみだくじが好きだったなー。人気者の地位から落ちていく時も、元々の修二がニセモノでしかなかったらメッキが剥がれたら後には何も残らないけど、やっぱり土台があると違うね。原作にもちゃんとそんな土台があるんでしょうか。

 野ブタ。最後まで野ブタは野ブタだったのがよかったすね、へたに変身しなくて。声も低いままで。ラストまで笑顔封印したのも○。義父親との話もあれっきりでまだおとうさんと呼べないままだったけど、あれで十分この先の関係修復を予感させるものになってましたねー。ここでも彰だし、そういや前半は絶対彰のが野ブタに対してポイント稼いでたのに…不憫なやつめ。

 まり子。ミサミサかわいかったーええ子でしたねホント。かわいいだけじゃなくて甘えないし頭もよさそうだし、随所に芯の強いとこが見えてね。高校生の女の子が、あれを乗り越えて「できないことじゃないから」と笑ってみせるのはできすぎかもしんないけど、凛々しくてけなげでした。がんばれ。

 大人たち。修二父と彰父とおっちゃんはかわいさ対決しても甲乙つけがたい。キャサリン深すぎ。デルフィーヌ京極堂かと思った…そう言えば店名も似てるね。みんなさり気に含蓄あるのよねー。

 あといろいろいたりあったりしますが、ひとまず割愛。とにかく細かいとこまで行き届いたすごく丁寧なドラマでした。網五(アミーゴ)高校って…オチマイ☆ボスとおんなじかい!
 あああーDVD見終わってさみしい…彰~~!

野ブタ。をプロデュース DVD-BOX
media mix | 野ブタ。 | 山P
CM:0 | TB:0 |
DEATH NOTE 全12+1巻  [Edit]
2006-11-08 Wed
 原作はこれまで読んだことなかったんですが、この間地上波でやった前編を観まして。もーLに尽きますねこれは。最初はわー漫画にそっくりー・笑 と外見から入ったキャラ作りかと思ってたんですが、いやいやすばらしい存在感に演技力。あんな色モノな外見なのに真っ当な人間性を感じる品位。正直設定はそんなに好きじゃないし、ゲーム感覚なら尚テンション低くなるところだけど、Lからは単なるゲーム以上のものを感じたのでした。実際ライトより天才に見えるのもすごいぞ。

 藤原くんは好きだけど、ライトは特に…。最初、法が万能でないことにショックみたいなとこがあったと思うけどその時点でちょっと世間知らず…つか段々、一体何がしたいんだ?と思えてきたので、ホントーに原作もこんなんなの?と逆に原作が気になったってのはある。あとリュークの動きがあやつり人形みたいなのが最初気が散る~と思ってましたが慣れました。

 そんなわけで原作よりむしろ先に後編のLが見たいぞな気持ちだったんですが、週末実家に帰った時に妹と映画ドラマ話してたら意見が合致し、私はデスノ妹はのだめ(すでにデスノは買った後だった)を大人買いしに本屋へ向かったのでした。そしたら最初の本屋できれいにその二つだけ平台がガラガラでやんの。ぽつんと何巻かだけ残ってるのがまた意地に火をつけ次の本屋へ。仲良く特集コーナーに並んでたのをふたりして積み上げてレジに並んだんでした…(恥ず)

 前置き長くなりましたが三晩かけて原作も読了(字多すぎ)、ようやく感想です。

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 なるほど、原作でもライトってこういう人だったのね。神、理想の世界、絶対正義は私的NGワードなので、どうしてもライトには点が辛くなってしまいますが、イコールただの人殺しと斬って捨てられない何かも確かにある。「神になる」なんていう愚かな行為を真面目にやり、あんな凶悪な顔してても人間性が卑しく見えない人ってあんまりいないかもね。狂気でもないし。そもそもライトにしてもストーリーにしても思想とか善悪とかいう基準は端っから超越してしまってるのだ。だからこんだけ苦手キーワードが集まってても意外と気にならず、ライトとLの超越した思考合戦を楽しみました。ミステリよねこれ。犯人と探偵の存在を賭けた知恵比べ。

 そんな中やっぱり一番はLでしたね~私。あの独特の人間性と嗜好、嘘つきだし喜怒哀楽は分かりにくいけど、案外見た目通りの素直なやつかもしんない。ライトとは違い、口に出す言葉はほとんど本心なんじゃないかな~と。キラだと確信してても「友達ですから」とか言っちゃう。Lも正義感とかそういうとこは超越しちゃってるんでそこに矛盾は全然ないんでしょうね、面白っ。ちなみにLが食べてるおやつが気になって順番に全部書き出したい…(病気)と思ってたらオフィシャル本でやってくれてたので個人的に満足です。

 どちらも自分に自信があってプライドも高く、負けず嫌いで子供っぽく、似てるところも多かった二人だけど、死の間際の姿が二人の違いを決定的にしてたかな。ライトは結局自分ほどには好きな人間が誰もいなかったんだろうなー。じゃあLには大切な人間がいたかというとそんな一般人の感情があったかどうかは分からないけど、自分が世界にとって特別だとは思ってなかっただろうなと。結構この世界も好きだったんじゃないですかね。特にライトに関しては対等というか、自分が上だと証明したかったわけじゃなさそうな。ライトにとってもLは唯一見下せなかった人間で、そういう相手がいなくなることはデスノートを拾ったことに次ぐ不幸だわ。まあこの漫画で幸不幸を言うのもナンセンスですが、ニアが相手になってからはLとの間にあった精神的なつながりがなくなっちゃったからな~。

 幸不幸と言えば、ミサミサはあんなに利用されるだけされてるのにあんなに幸せそうなだったコもそうはいないでしょう。ミサミサのおかげで物語全体が救われてたとこが結構あったなあ。あとリュークにもずいぶんと和ませてもらったわ。禁断症状でねじれたり疲れてるのがかわいすぎ。後半はほとんど出番がなかったんでそれがさみしかったな~。

 ラストは、私的には納得かなあ。連載当時どういう賛否両論があったかは全く知らないけど、あれだけ惨めに崩して剥き出しにしたことについては、もしLに負けたんだったらああはならなかっただろうなと思うだけで、特に不満はないです。それよりリューク、オフィシャル本には見限ったって書いてあったし、それも本来の死神らしい冷徹さがあっていいかなと思うんだけども、読んだ時はナチュラルに救ったんだと思ったです。りんごの恩でもいいし長い間楽しませてくれた礼でもいい。ライトがそんな救いは望んでなかったというのは別の話で、リュークが自分の意思で最初で最後にライトのためにしたこと。ミサミサを助けて寿命を伸ばしたジェラスやレムとは全く逆の行動だけども、その根底にあるのは同じだと。レムほどの甘さはないにしろ多少の情はあっただろう…今、幕を下ろすリュークの表情みてもそうとしか思えないあたり間違ってますかねそうですかまあいいじゃんです。だってさあ「死は平等」って救いでしかないと思うんだけどね。作者は「無は地獄よりも怖い」って言ってたけど、私には無は平安と思えるってのもあるかもですが。

 まあ原作も読み終わったところで、やっぱり映画後編のLが気になる~。そして映画はどんなラストにするんだろー?

DEATH NOTE (1) 大場つぐみ・小畑健(WJ)
comic | 小畑健
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B級グルメ倶楽部2  [Edit]
2006-11-08 Wed
 この二人はなんかもうゆるいっつーかロマンチック捨ててますね、いきなり下痢ですかい。BLってよりむしろリアルゲイの世界…?高校時代の初恋が実った後には現実が待っているわけだ。鬼塚人の話聞かなさすぎ、吉野悩みすぎで相変わらず前途多難です。まあ萌えよりもダメさ感満載のバカップルぶりですが、ほんわ~という幸せ感がもうちょっと欲しいところかな。

 むしろ周りの話のでちょっといい話がいくつかあったわ。芳記の初恋に田畑の純情。姉ちゃんはどうなったんだ一体?人間関係増殖していくコメディは今さんの得意なところだけど、どうもこのシリーズは現実の世知辛さが効きすぎて雰囲気がスパイシー…カレーだからか…(違)

B級グルメ倶楽部 2 (2) 今市子(ダリア)
comic | 今市子
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オーラソーマ  [Edit]
2006-11-06 Mon
 その前に限りなく私信に近い予告を。来月最初の土日に上京しまっすー。具体的な予定決まったら何人か声かけてみよっかなと思ってるんですが、もしカレンダー空いてたら迎撃してくださいなv

 んでオーラソーマ。週末実家でごろごろテレビ見てたらオセロの番組で相川七瀬がなかなかスルドイ分析をやってみせてました。夕方の番組だったから再放送かなと思いますが。占いとか自己分析にはほとんど興味がないし、やった先から忘れるのであんまり意味ないんだけど、キレイな色のボトルが並んでてちょっとウキウキしたのですよ。そんで家に帰った途端某所のエントリでWEB版があるのを見て思わずやってしまいました。…あれ?これ結構前に友達んとこでも見たな…結果しか出てなかったんで気がつかなかった。確かに彼女の本質突いてるかも…と思ったんでした。

 へええ~結構思い当たるところがないでもないな…。試みに選びそうにない色や順番を変えてみたりしたけど、そりゃ違うって感じだもんねえ。私の場合だから何ってわけじゃないんだけど、その人が選んだ色を見るだけでもなんだか楽しいなと思って。結果見たい方は続きからどぞ。

 再放送と言えば、今こっちでも夕方「野ブタ。」やってるんですが、彰がおバカだけどなんかすっごいいいやつでかわいいんすけど。つってもチラ見だし、声もあんまり聞こえないしでなかなかじっくり観てられないんだけど、途切れ途切れながらも「コイツ(彰)って………ラヴ」って思ってからは気になって仕方ない~~。最初あんま興味なかったんでちゃんと観てないし(原作10Pで投げたし…)再放送のくせに毎日じゃないしでDVD借りてくっかと思ってるとこっす。おまけにMさんとこでみたんだけど、マイ☆ボスのプロデューサーさんなんだって?なんか納得~。修二も原作とどうなのかわかんないけど、それまでの価値観がぐらついてるあたりが上手いなーと思ってしまった。あと修二弟と親父がかわいいぞ!!

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オーラソーマリーディング

◇一本目 魂のボトル(あなたの本質を示します)

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本当の意味で、自分を知っている人。真実の探求者です。自分にとっての真実、自分の進むべき道を気づいています。記憶力や識別能力に優れており、あらゆる情報や世間の通説に惑わされることなく、魂が本当に求めること=正しい選択をしていくでしょう。何が自分にとって一番大切か、必要かを理解しています。常に自分の心に正直であり、誠実に生きていく人。あなたは、自分が望む生き方が宇宙の法則に従っていることを理解しているのです


◇ 二本目 チャレンジ&ギフトのボトル(あなたの過去と乗り越えるべき課題を示します)

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ハートの声に耳を傾けていません。自由な感覚で日々を楽しむことを放棄した状態。感情をコントロールして、それがうまくいっていると思っています。自分を上手にコントロールして表現することができると自画自賛するようなナルシスト的な面も持っている反面、実は感情に触れておらず、人と分かち合えていないのです。精神的なしなやかさに欠け、拒絶や問題を極端に受け止めがち。恐れを内に秘めていることを、認めていく必要があります。


◇三本目 「今ここ」のボトル(現在の状態と気づきを示します)

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あらゆるレベルで浄化されようとしています。あなたに今必要なのは、受け入れたり、取り入れたりすることより先に、自分の中に溜まっているものを流しだすことなのでしょう。自分の中に澱(おり)のように溜まった涙を流すことで、あるがままを受け入れられるようになるでしょう。そして、あなたの中にある虹を見出していくのです。あなたはあなたの魂の色に気づき、この世に生まれた意味と目的を知っていくでしょう。


◇四本目 未来のボトル(現在の状態からどう変わっていくか、未来の可能性を示します)

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深いレベルでの愛が目覚めています。理想的な思想を、現実的視点で実行に移すことのできる志の高い人です。人類の平等や平和について希求していきます。明確かつ建設的な仕事をするあなたは、着実に自分の目標を達成していきます。そして、その目標は高い志と深い愛に根ざしているのです。崇高な目的のためならば、自分の身を投げ出すことをもいとわないでしょう。良い意味で自分を犠牲にすることのできる深い愛を持った人なのです。


コメントを読む(2)
  by まき
バンリさんこんにちは~☆
ちょうど声をかけようと思っていたら、日記にイニシャルが出ていておどろきました!
全然別件なのですが、宮部作品を読みまして。はじめにレベル7を読んだのですが、おもしろかったので、すぐにバンリさんのブログを検索して、好きと挙げられていた「ステップファーザー・ステップ」と「龍は眠る」を読みましたvおもしろいですね、今まで避けてきたのが悔やまれます。笑
こういう時にバンリさんのブログが指針となってくださって感謝!です。ありがとうございました~。

野ブタ。の彰かわいいですよね!!私も彼がお気に入り。そして修二の父と弟もvv
マイボスと同じ仕掛け人ですよ、まんまとはめられています。

オーラソーマ、占い雑誌などに結構載っていますね。そういうの好きなので。笑 優柔不断だから、どれを選べばいいのか迷いますが、気まぐれに選んでも結構当たっていますよね。ご紹介されているサイトでもまた試してみますvではでは。
>まきさん  by banri
こんばんはですv
私も彰かわいいやつ…!と熱上がったところにタイミングよくまきさんが書いてらしたので、おおーっvと思ったのでした。
週末TSUTAYA半額で借りてくるつもりです~。

「レベル7」や「龍は眠る」は当時久々の夜更かし本だったですねー。「ステップ~」は理屈抜きで好きです・笑。
宮部さんは昔から少年とおじいちゃんがいいですね。
私もなんとなく読まないまま来て、もっと早く読めばよかったー!ってよくありますね…まあ、今が自分の読み時だったに違いないとすぐ開き直るけど。

オーラソーマ、ただボトルを並べてみたかっただけという…。結構その時の状態で気になる色も違うみたいだし、時間置いてまた眺めてみたいような気もしますー。
memo | オーラソーマ | 野ブタ。 | 山P
CM:2 | TB:0 |
【ドラマ】のだめカンタービレ #4  [Edit]
2006-11-06 Mon
 こたつネタを混ぜながら、Sオケの初舞台まで。今日はたっぷり「7番」の日でしたね~。これがのだめオケストラの演奏なのかな?のだめのピアノも本番のオケも楽しそうですごくよかった!見てて聴いててこっちも楽しかったです。ジミヘンポーズが揃ってないのはご愛嬌でしょう・笑。原作にはないチェロのワザも増えてましたねえ(あったっけ?)。

 図書館で「はじめてのオケストラ入門」を一生懸命読んでる峰くん、かわいい~。峰くんは他んとこもすごくよくって、漫画とリアルをつなぐ架け橋みたいな感じ?(テキトー)峰くんがいないとドラマ成り立たないわ~ってくらいに大事なキャラです、自分的に。オケ終わった後の千秋との握手も、この舞台を共有したからこそのアツさがあって距離がぐぐっと縮まったような仲良しさんっぷりが好きだわー。

 プリごろ太映画もはじまりましたが(違)、なんかアニメ絵じゃないような…。あと落ち込み千秋のBGMには「予想外です」がかぶってきて困りました。そしてコタツCG、あんなCG作るお金があるなら胴体着陸なんとかして~~笑。あと何気に今回峰パパもグッジョブ。

 今週の千秋さま。こたつ寝顔でラヴ1。「俺もはじめてだ」もオリジナル台詞だけどSオケの一員って感じでよかったす。でもあそこはやっぱ白シャツでしょう~~。私が白シャツフェチだから…じゃなくて、だって皆と同じ黒Tじゃ絵的に埋没しちゃうんだもん。あと原作同様「お礼」には気前良すぎで悶えました…

 来週はもうラフマ?早い!Sオケの仮装オケもだし見所いっぱいですね。佐久間さんのポエムは出るか?大好きなとこなんでゆっくりやって欲しい気もするけど、ドラマも半分まで来てここで主役交代かな。のだめのコンクール&RSオケになってくるのかな??シュトレーゼマンが原作通りAオケ滅茶苦茶にしちゃいましたが、清良がかわいそうだったんでリベンジ望む。早くこっちにおいで~~。
media mix | 二ノ宮知子
CM:0 | TB:0 |
ぶらんこ乗り  [Edit]
2006-11-02 Thu
 ぶらんこをこぐのが誰よりも上手だった小さなおとうと。今はもういないおとうとが、4歳の時からおはなしをいくつもいくつも書いてきたノートを開きながら、高校生の「私」はあの頃を思い出す。天才と呼ばれ、声を失い、庭の大きなぶらんこで夜通しどうぶつたちの言葉に耳をすませて、必死にこっち側にしがみつこうとしていたおとうとのことを。

 どんな話だったか書こうとするのはむずかしい。理不尽で不幸な出来事だとか家族の絆とか、ストーリーとかテーマとか、そういうのじゃあないのです。ただ、多分ひとりだけ違う世界に生まれ落ちてしまったおとうとの孤独な世界に、その弟からはきっと手の届かない星のかすかな輝きのように見えてただろう、小さな灯りがぽつぽつと灯っているかのような、そんなものがたりでした。語り手は姉なんだけどね、読んでる間おとうとといっしょに「あちら側」からこっちを見ていたような気がする。もちろんおとうとのいた世界がどんなところだったのか、どれほどの孤独を抱えてきたのか、それは共感なんかできるわけもないんだけど、彼が姉や犬や家族の引力にどれだけか救われてただろうと思うとぎゅーっと締めつけられるのだ。「ときどき暗闇で小箱から取り出すように思いかえす」ものがたり、というのが一番近いかもしんないです。

 やっぱり普通の名前はないのだね。今回は宮沢賢治というより星の王子さまのような印象でしたが。でも例えばおとうとの声やはんぶんだけ毛が生えていることに意味のある犬や、動物たちが教えてくれたというおはなしに何か寓話を読み取るというよりも、解説にあったように「偉大なウソツキ」って思うのがピッタリな感じです。そしてこれだけ悲劇が来る~来る~という予感をずっと忍ばせておきながら、沈みっぱなしにせず最後にはそっとみんな掬い上げてくれるのね。出てくる人物のせいかユーモアのある文章のせいか、意外と力強い読後感も残ります。学生時代吉本にスカウトされたというのもあながちウソじゃないかもしんない・笑。おとうさんの作った小箱の話や、300本の発毛剤、冬の動物園が好きだったな。

ぶらんこ乗り いしいいんじ(新潮文庫)
novel | いしいしんじ
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シェイクスピアを盗め!  [Edit]
2006-11-01 Wed
 ヨークシャーの孤児院で育ったウィッジは7才の時に徒弟として引き取られたブライト博士に、英語とラテン語、そして自ら考案したという速記術を学ばされる。やがて14才になった彼は新しい主人に無理やり引き取られるのだが、その仕事は速記術を使ってロンドンの人気劇団、宮内大臣一座の「シェイクスピアさん」の台本を盗むことだったー

 シリーズが何冊か出てて図書館時代に気になっていた本。シェイクスピアは結構好きで昔よく読んだのです(つっても代表的なとこだけですが)。てっきり現代物で、高校の演劇部が舞台とかかなーと根拠レスで想像してたんですが、何と本物の「シェイクスピアさん」でした。出てくる人物たちも実在した人が多いというし、当時の演劇界やロンドンの様子が垣間見れるのも楽しいし、何と言っても速記術で台本を盗むというアイディアが面白い!と、展開を楽しみにしながら読みました。

 結局ウィッジははじめて見た演劇に魅せられて、任務が嫌になってたとこに速記したメモ帳を無くして逃げ出し、宮内大臣一座に身を寄せることになるわけですが。想像してたような、台本を巡っての丁丁発止や速記術でウィッジが大活躍…てな方向とはちと違って、今まで家族や友達という存在を知らなかったウィッジがちょっとずつ変わっていくという普遍的なとこがメインの物語でしたね。憎まれ役ニックの思春期のもどかしさなんかYAっぽいとこもあったけど、はじめて広い世界に触れたウィッジの自我の目覚めは児童書に近いかも。でもこれからウィッジもやっと自分の人生歩き始めたわけだしね、続きはもっと成長して青春なあれこれもあるかも?本格的に芝居の道に進むのかな~。速記術もおおっ!という活躍の場があるといいなー。

 あと面白かったのが、当時のロンドンや劇団の様子がまるでそこにいるように描かれてるとこ。女性が舞台に出ることは許されてなかったため男の子が女役をするのもへーって感じだし、稽古の様子も楽しかった。さり気なく出てくるシェイクスピアさんも味があってよかったしね。ジュリアンはこの後また出てくるかなあ。フランスに渡るってんで、おおーコメディ・フランセーズ!…と思ったけど時代がちと早かったす、残念・笑

シェイクスピアを盗め! ゲアリー・ブラックウッド
novel | ゲアリー・ブラックウッド
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| 日々是好日 |
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