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読書の欠片ネタバレあり
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蒲公英草紙ー常野物語  [Edit]
2005-08-14 Sun
 「光の帝国」の続編、しかも長編ってことであそこで語られた話の中のどれかの続きかな?と思ったんだけど違いましたね。まだ語られていなかった明治時代、東北のある村で「大きな引き出し」春田家が会うべき人に出会った話でした。「しまう」という能力は数ある常野の能力の中でも最も常野らしく最もその役割が掴みにくいと思うんだけど、どんな能力の常野でも一つ共通して言えるのは、「出来るのだからやる」という姿勢でしょうか。なぜそんな力があるのか、なぜ出会ったのか、彼らはその答えを求めているわけじゃないけれど、ただそのように生き、繋げていってくれる存在が在るということが世界にとって救いのなのかもしれない。

 最近どうもこの辺の時代に弱いというか惹かれるんだけど、それは日本や世界がおかしくなっていく空気を感じつつもそこで生きる人が持ってる「大事なもの」が胸をしめつけるからだと思う。失くして欲しくないもの。最後に箱の底に残っていて欲しいもの。激動の時代にあってそれを保ち続けるのは難しいけれど、常野の一族ならそれを受け取って代わりに伝えてくれるような気がするよ。
 今回は常野を外から見た物語だったから尚更そう思ったのかな?決して常野の自覚があったわけじゃないのに聡子の毅然とした態度はまさしく「光の子」という感じがして胸をうつのよね~><

 あーでも最後、その常野を見てきたハズの峰子から「希望」を感じられなかったのが淋しいといえば淋しかったな。「光の帝国」にはどれも希望があったので…。廣隆さまともあれっきり?!二人が聡子や春田家を覚えていれば、それだけで希望になるような気がするけどな~><。峰子が終戦後に感じた「未来の見えなさ」ーこれから価値のある国を作っていけるのかどうかーってまさに現代じゃん…今こそ心を残してくれる人が必要なんだってばよ;

 ところで蒲公英~を読んだ後思わず「光の帝国」も再読してしまったんだけど、なんかすげーよかった。希望が感じられるってのもあるけど、何より「常野」側から描いた物語なだけに、ただ穏やかであるがままなだけじゃなく、常野であるが故の苦しみとか淋しさとか受け容れ難さみたいなものがあってこうぎゅうっと締め付けられるというか。初読ん時も思ったような気がするけど、岬(美咲)って名前には「御先」の意味もあるのかなあって。「NIGHT HEAD」(飯田譲治)のように進化のその先って意味とは違うけど、まだ誰も到達していないところへ心を届けてくれる、そこまでの道を繋いでくれるひとたち。それ故の孤独さとそれでも受け入れてまっすぐ立つ姿に泣けるんダ。常野ってそーいうイメージなんだよね~…このシリーズはホントまた読みたいです。とりわけ気になるのは、記実子、美耶子&篤、亜希子が出会い収束に向かっているという常野の未来ですが…書くとなると壮大な話になりそうだなあ(笑)

 さらに余談。「大きな引き出し」の小澤征爾のエピソードと「国道を降りて…」がのだめとシンクロして妙ーに楽しかったんだ…(笑)律と美咲は私のラブツヴォでしやわせだしv

蒲公英草紙?常野物語 恩田陸(集英社)



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