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読書の欠片ネタバレあり
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【ドラマ】白夜行  [Edit]
2006-01-13 Fri
 もともとドラマ化にはあんまり興味がないので特に観る予定じゃなかったんだけど、正月からの犬→勝地→関根兄弟→山田の流れで(爆)急にその気になって初回二時間SP観ました。そしたら…泣いたー…;

 原作は当時読みまして、私の中では同じような時期に読んだ「永遠の仔」と似たような位置にある作品ですね。どちらも重く、その背負ったものを簡単に「分かる」とはいえない本なんだけど、「背負ってしまった人」それぞれが選んだ(選ばざるを得なかった)生き方に圧倒されてずしりとしたものが残るという。当事者の内面が描かれている分だけ私的には「永遠の仔」>「白夜行」ではあったんだけど、それは単に小説としての好みの問題であって、あえて描かずに想像させる・想像してしまうこの本も、それはそれですげー…と思ったんでした。人間の根っこにある古今東西普遍的な感情が描かれた物語も好きだけれど、こういう極個人的な感情もその人にとってはこれしかないただ一つの必然なんだと感じさせたら本物だよね~。

 で、初回SP。原作では最後まで明かされず、しかも仄めかされるだけだった亮司と雪穂を繋ぐ線、11才の時の大元の出来事が二時間かけて語られました。二人の気持ちも。ラストシーンも。二人の土台が全部。思いっきりネタバレだし、解釈が違う人もいるだろうし、これから先起こることも原作で読むのとは全く違った印象を受けると思う。だからきっと賛否両論あるだろうけど…私は、ドラマ観ながらあーそうだよな…と思ってしまったんだよねえ。薄暗い中でたったひとつだけ明るくて綺麗だったものを、それすらも失っても相手を生かそうとする二人の気持ちというか傷がひりひりしてもーぼろぼろと<泣

 生きていく道は何本もあったはずなのに、子供の頃にそれが極端に少なくなってしかも今その中の一本を選ばざるを得なくなってしまう。子供には重すぎる決断をして選んだ一本は、子供だからこそ楽になることを許さない潔癖さや固すぎる決心があって、この先もずっとそれに縛られて生きていく。「戻れるなら過去に行ってあの時の自分に逃げるなと言ってやりたい」っつーようなサンタ山田のモノローグもあったけど…それでもこれしかないと選んだ一本を後悔はできないだろうなあ…。子役の子二人よかったすね(将来のために名前ちゃんと覚えとけ・笑>自分)。母親を殺すとこは、母親も分かってたんかという気もしましたが…どうでしょう。亮司は子供時代からもうあといくつかエピソードが入らないと後の亮司にならないような気がするけど、雪穂はここでかなり決まったって感じ。痛いよー;

 正直なとこ原作では、もうちょっとその大元の出来事のせいで闇を抱え込んで感情の回路がどこか一本切れたまま大人になってしまった子供という印象もあったんだけど、ラスト近くタイトルの意味が分かった時、とっても描写の少ない二人の内面の中でそこから一番二人の気持ちを想像したような気がする。本当に心がないのなら、あるいは心を持たずに生きていこうと決めたのなら、ああいう言葉にはならなかったと思うので…。だからドラマ版はそういう感覚にうまくハマったというか。「君だって僕の太陽なんだ」は直接的すぎてあるいは原作者の意図とは違ったかもしれないけど(笑)、二人が何を思ってこれからそーいうことをするのかはかなり近いもんがあるんじゃないかなと。まあ原作ではそんなにハッキリ描かれてないんだから、どう思っても自由だよね<殴。ドラマ版解釈は自分的にはいいと思います。そんでそのまんまやるんじゃなく、あくまで土台を元に再構築してくってのが面白い。原作の裏側を見るようで。

 セカチューコンビなんで思いっきり「純愛!」とぶち上げてますが~。まあ…純愛かなあ。作者インタビューの献身って言葉が一番近いと思うが(…つまり今の容疑者Xもそういう話なのか?)。だから愛情よりもそうしか生きられない哀しさを描けるといーすね<ドラマ。つーかぱらぱら読み返したら映像化しにくいところ結構ありますが…がんばって!(笑)

 →公式HP(裏Pass探さないと…)



【追記】
 原作読んだ時、亮司と雪穂はあの後手を触れることも言葉を交わすことも、目を合わせることさえ一度もなかったんじゃないかという印象だったんだよね(今読んだらまた違うかもだけど)。亮司はいつも雪穂の近くにいただろうし、雪穂もそれを知ってたし、何らかの方法で雪穂の敵(あるいは障害)だということは分かるようなアクションやコンタクト(亮司はコンピュータ関係強かったし)があったんじゃないかな~雪穂は雪穂で後始末をしたこともあったみたいだし…とは思うんだけど、二人が一緒にいるところは想像できないなあ。お互い勝手に動いてたんじゃないかと。勝手にだけど、目に見えないとこで繋がってる感じで。
 …なんていうか、近くいいるのに絶対に会わない、でも心だけは誰よりも近いっていうこういう切なさってかなりツヴォだったり(爆)。ドラマではその辺どうやるのか楽しみー。ラストのあのシーンではじめて目を合わせたんじゃないかな~と思ったりするんですが…どうでしょうね~。
media mix | 東野圭吾
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