ナルニア6作目、予告どおり「ナルニア誕生」物語。おおーそもそもの発端であるタンスと学者先生の秘密も明かされましたね。おじいちゃん先生にもこんな少年時代があったのか。「世界と世界の間の林」かあ〜、そうやってアスランがナルニアを創ったのは分かったけど、何で創ったのかは分からんね…つか聞かぬが花か、神様の意思なんて…。
滅んだ国と「こちら」と、太陽の様子で「世界」(「星」なのか?)そのものが若いのかそれとも寿命なのか分かるのがやけに科学的だったりしますが、ここでは人の行いが「世界」の寿命を伸ばしたり縮めたりするのだろうな〜。いくつもの世界の終わりを見届け、そしてまた創るというのはファンタジーと言うにはすごくシビアだと思うんだけど、アスランもなかなか遣りきれないだろうな…どんな世界を創っても必ず滅びてしまうというのは;。ナルニアも、アスランは「とこしえに」と言ってたのにやはり次で「くずれさる」んだもんね…。そして「こちら」の世界への「いましめ」も、全然ファンタジーじゃないところがね;
アスランがナルニアを創っていくところはまんま聖書というか創世記だなあ。リンゴを食べようかどうか悩むのはイヴではなくアダムでしたが。「ライオンと魔女」で、アダムの息子が王にならなければならないという予言は、不完全な人間が王になることがこの世界の調和にとって必要だからかと思ったんだけど、単に起こした責任を取るということだったのかしら…。でも「悲しみを知る者」という言葉は印象的でした。それがない世界よりあった方がより完全で美しい気がするのはなんででしょう。
そうそうこれだけ明かされると気になるのは、「朝びらき丸」で「東の果て」へと行ったリーピチープのこと。あれを読んだ時はよくわからなかった、他の世界から繋がってるような扉とか星の生まれ変わるところってのはまんま「世界と世界の間の林」を表してますが…。彼の使命や世界にとっての意味が、さいごの巻で明らかになったりするのかなあ…?

C.S.ルイス(岩波少年文庫)