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読書の欠片ネタバレあり
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図書館戦争  [Edit]
2006-10-31 Tue

『図書館の自由に関する宣言』

  一、図書館は資料収集の自由を有する
  二、図書館は資料提供の自由を有する
  三、図書館は利用者の秘密を守る
  四、図書館は全ての不当な検閲に反対する

  図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る



 文面がどこまで同じだったかは覚えてないんだけど、1年半バイトさせてもらった我が市の図書館にもこの額が掲げてあったと思います(よね?<オイ)。しかしまさかここから自衛隊ならぬ図書隊が立ち上がるとは思いもしなかったよ!いや~~期待以上に面白かったです。

 昭和の終りに「メディア良化法」が成立・施行されて30年、法務省のメディア良化委員会は、公序良俗に反する出版や各メディア媒体を取締まる権限を持ち、公に検閲・押収するのが日常になっている。一方その危険性をいち早く察知し、「図書館の自由に関する宣言」を基に「図書館の自由法」を成立させた図書館は、メディア良化委員会の敵となりながらも資料の収集と提供を続けている。司法の介入しない超法規的解釈によりその抗争は激化、図書館は各地に図書基地を持ち、図書防衛員の育成と彼ら自身による自衛の道を突き進むに至るー

 かつての図書館焼き討ちの悪夢から立ち上がり、自衛隊払い下げの武器で日々訓練し、警察よりも実質的に戦闘体験を持つ図書隊員…なんて、設定的にはバトロワ的世紀末な世界なのに、トンデモな感じはしなかったですねえ~。それは戦うために用意された設定じゃないからかも。主人公の郁が特殊部隊に配属されたのでドンパチがメインかと思いきや、実は図書館を取り巻く現実をいろいろ煮含めてあるのだ。自由を盾に正義を掲げてるわけじゃない。ただこの火を絶やしちゃいけないという想いが伝わってくる。通常の図書館員たちもその気持ちは同じ、そしてその心意気には、本好きなら誰でも賛同しちゃうんじゃないでしょか。本を焼く国はそのうち人を焼くってその通りだよな;

 作者お得意の自衛隊さながらの訓練や実戦と、リアル図書館のお仕事や心構えが同居して、その世界観が不思議としっくり肌に馴染むんだけど、出てくる人物にもそれは言えるのだ。自衛隊で図書館員。もはや全然違和感感じません・笑。そして相変わらずこの人は青少年の未熟さを描くのが上手いんだよな~。その上でいつまでも甘えを許さないというか、もひとつ高いところを見ろと、自分で登ってこないと見れないよ?と、にっこり笑って突き放すような、でも実はそこで待っててくれるような、そういう大人な視線を感じる、うん。青いのと甘えてんのは違うのだ(何)

 シリーズものとして魅力あるキャラも揃ってます。あとがき読んでから読み始めたけど、郁と堂上は確かに月9だー!と思った私の月9観も結構間違ってるかもしんない。手塚もあの人間関係疎いとこがかわいいし名前はグリーンウッドだし(関係ない)、柴崎は絶対出世すると思う…。小牧も脇に徹してるんでそのうち番外編とかで主役張ったら意外な一面が見れそうだ。次は「内乱」ですね。シリーズとしての山場をどこに持ってくんのかなってことも含めて楽しみにしたいと思います。

図書館戦争 有川浩(メディアワークス)



novel | 有川浩
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有川浩【図書館戦争】
血や涙や汗は本の中だけ、平和で静かな読書人たちが集う図書館で、「戦争」とは何ゆえに!? 表紙イラストからして穏やかならぬこの本は、読んでみれば胸キュンの一大エンタテインメント小説であった。この本をお勧めくださっ …
2006-11-22 Wed 12:51 ぱんどら日記
| 日々是好日 |
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